こんにちは。
運び屋本舗でございます。
最近思うことがあります。
それは「長距離と短距離の仕事はどちらがいいのか」
という事。
長距離(ここでは200km以上の距離を長距離と定義させていただきます)
の仕事は、単価がかなり良いけど、持ち出しが多い。
短距離の仕事は単価はそれなりだけど、持ち出しが少なくて済みます。
ここでの持ち出しとは、高速代とか燃料代を指します。
どんな仕事でも、燃料代は掛かります。
しかし、満タンの状態から短距離の仕事をやろうとすると、1日で3~4回は出来ます。
単価はそれなりとはいえ、4000円前後くらいは貰えます。
つまり、その日だけで12000円~16000円は稼げます。
長距離だと、例えば名古屋まで行ったとすると、単価的には42000円前後くらいでしょうか。
満タンでスタートしたとしても、燃料は持ちません。
どこかで一回給油する必要がある。
高速代も掛かってきます。
実車分は貰えるけど、帰りの空車の分までは出ません。
片道でも軽自動車とはいえ7000円位は掛かりますね。
これを建て替えなければなりません。
なぜ建て替えるのか
これは請け負う会社によってまちまちですけど、支払われる時期(サイトという)はなんでか知りませんけど、45日後とか60日後が多いです。
つまり、先ほどの高速代は支払われますけど、45日後だったり60日後だったりします。
その間は建て替え扱いとなります。
これが意外と大きくて、長距離の仕事が多くもらえて喜んでいると、ETCで支払った高速代は、翌月引き落としとなります。
ガソリン代も同じですね。
それだけ多くの金額を、一時的に自腹で払わなければなりません。
「先月の高速代は5万円だった」という事は、一時的に5万円を建て替えるのです。
でかいですよね~。
この建て替えた高速代5万円が支払われるのは60日後です。
当然、遠くに行けばガソリン代も掛かりますので、普通に10万円位の経費は掛かってきます。
そうすると、私のような余力のない個人事業主は、資金がショートしかねません。
そうなると、存続が出来なくなり、廃業となります。
短距離はというと、当然高速の使用頻度も下がります。燃料も大して使わなくなります。
同じ燃料で回数をこなすと、結局同じくらいは稼げます。
高速代が掛からない分、持ち出しが減るという事です。
短距離の仕事を主体とした場合
単純に、短距離の仕事を主体とした場合は、高速も使いませんし、走行距離も爆発的には増えません。
給油は3日に1度くらいで間に合う感じでしょう。
少なくとも長距離のように、帰ってくるまでにもう一回給油するという事は、ありません。
私の先月の仕事は、長距離は1度しか行きませんでした。
しかし、「高速使用」の指定がある仕事は、使わないといけません。
いけませんというか、何かあった時に「高速使っていなかった」となると問題にされそうなので。
なので、先月の高速代の建て替えは、17000円でした。
短距離主体の場合は、この「高速代の建て替え」が無くなるので、17000円の負担が消えます。
そうすると、少しは安心できます。
安定的に仕事があるなら「短距離主体」の方がよい
よいというか、負担が減るという事です。
毎日、片道20km前後の仕事を、3回くらいもらえれば、1日当たりの売り上げは12000円前後となり、25日稼働でも30万円の売り上げになります。
持ち出しが少なくなれば、手取りが売り上げに近づきます。
長い目で見れば、車の耐久性にも関わってきます。
距離を走れば、エンジンもへたってくるでしょうし、ブレーキも減ってきます。
タイヤの減りにも影響するでしょう。
高速をメインで走っていれば、タイヤやブレーキは減らないかもしれませんが、そういう仕事は軽貨物の場合は、そう多くない。
大体、毎日のように高速を使っていれば、建て替えだってかなりの金額になるでしょう。
高速代で10万円の建て替えなんて、考えただけでもぞっとします。
建て替えを十分にできる人は良いですけどね。
私のような、与力の無い人間にはつらいです。
では、また。