こんにちは。
運び屋本舗でございます。
私は、ラーメンが大好きです。
麺は固めが好きですね。
堅焼きそばも好きですね。
なので、ホイールナットも固く締めがちです。
では、ローテーションをしましょう
いざ、ローテーションをするべく、ホイールナットにインパクトレンチを当てて、ナットを緩めようとしたら緩まない。
緩む気配が無い。
インパクトレンチも熱を持つので休み休みやって、何とか2本緩みました。
「なんでこんなに硬いのか?」
簡単に言えば、締めるときに「締めすぎ」の状態になったものと思われます。
そうでもなければ、ナットは緩むはずなので。
インパクトで締めるとらくちんなので、ついつい締めたくなるんですよね~。
で、締めすぎナットの出来上がり。
原則としてインパクトレンチで締めるのはやめましょうね。
緩めるのに便利な工具なので。
締めるのなら、ナットが止まったところでやめること。
しつこく追い締めはやったらいけませんね。
最終的にはCRC556先輩を使っても、8本のナットしか緩まずインパクトのバッテリーが切れました。
インパクトご臨終です。
作業中にバッテリーが切れるってどんだけ固く締まっているのだ。
最初は壊れたのかと思いました。
バッテリーを充電したら、問題なく作動したので良かった。
この時点で2か所のタイヤの入れ替えが完了しています。
もう反対側の対角線上のタイヤを入れ替えなければなりません。
さあ、どうしよう。
十字レンチの出番です
ここで十字レンチ先生のお力で、何とかもう8本のナットを緩める作戦にでました。
バッテリーが切れるまでインパクトでやったけど、緩まなかったので同じことを再度やっても同じこと。
なので、手動アナログ工具(インパクトレンチもアナログだが)の「十字レンチ」を使ってみることに。
さすが、十字レンチ先生。
人間のパワーさえあれば、いくらでも緩むという便利工具です。
ある意味最強かも知れない。
しかし、固って~~~~~な。なんだこれ。
いくら堅麺好きの私でも、ここまで硬いのは好きではない。
合計6本のナットを何とか緩めたものの、今度は私が力尽きました。
超疲れた。
このまま、ホイールナットをもとに戻して止めちゃおうか。
と、志半ばで心が折れました。
救世主現る!
と、そこへ私の隣にハイエースを停めているS社長が来ました。
そうです。配管設備の会社を経営されている、あのS社長です。
S社長 :「どうしたの?」と声を掛けてもらいました。
私 :「いや~、ナットが緩まないんですよ」
S社長 :「どれどれ。お~、固いね~。これは凄い。」
S社長 :「ちょっと待ってね」
と、ハイエースの中で何やら探し出しました。
S社長 :「これで緩むよ」
と、ステンレスのパイプを持ってきました。
これを十字レンチに差し込んで延長して、再度チャレンジしたら見事に緩みました。
さすが配管のスペシャリスト。
パイプは友達という感じでしょうか。
これで、残り2本のナットを緩めて、無事にローテーションを完了させることが出来ました。
いや~、助かった。
S社長、ありがとうございました。
ナットが緩んだ時の音は、何十年も開けていない扉を開けるときと同じ音がしたぞ。
人間とナットは堅ければ良いという物ではない
やはり限度という物がありますね。
ゆるゆるなのも困るけど、締めれば良いという物ではない。
ナットは緩まなければ意味が無い。
ナットのトルク管理はとても大事。
ボルトやナットを壊さないためや、緩みを防止する意味からもナットは規定トルクで締めましょう。
ハブボルト折損なんてことになったら、走れませんので大変です。
DIYで作業をするなら、規定トルクを守りましょう。
壊したら、自力ではどうにもなりませんので。
なので買いました。
そうです。「トルクレンチ」です。
これは、トルクの設定をしておくと規定トルクに達したところで、軽い振動と音で教えてくれるプレセット型。
ローテーションでは、十字レンチで割と控えめにナットを締めておきましたが、再度緩めてトルクレンチで締めなおしたところ、それでも締めすぎなのが判明。
インターネットでの情報では、軽自動車なら大体90NM~100NMが規定トルクだそう。
普通車で100NM~120NM位。
今回は100NMで締めておきました。
最近はトルクレンチも安くなったので、持っていても損はないです。
タイヤ交換(例えば夏タイヤから、冬タイヤなど)をする機会は、少なくとも年に2回はあるので、自分でやる方は持っておいたほうが良いですよ。
毎回S社長を呼ぶ訳にも行きませんので。
人間とナットは堅ければ良いと言う訳ではない(しつこい)という事で、勉強になりました。
経費を安くするために、自分でいろいろな作業をするのですが、それが原因で修理費がかさむようなことは避けたい。
という事で、ではまた。