こんにちは。
運び屋本舗でございます。
前回のタイヤローテーションから、3ヶ月くらい経ちましたでしょうか。
距離にして1万キロ位走っていると思いますので、今履いている夏タイヤの最後のローテーションをやりましょうという事でやってきました。
タイヤローテーションとは?
車は直進している間は前後タイヤとも、転がる距離は同じです。
しかし、車は直進ばかりではなく、右折や左折もしますね。
その時に内輪差が生じ前後タイヤ、内側と外側のタイヤに回転数の差が生じます。
つまり、車を走らせているとタイヤの摩耗具合に差が出来ますので、それを平均化してやろうというのが、「タイヤローテーション」という作業なのです。
タイヤローテーションには、タイヤの寿命を延ばす(というか無駄なく使う)という意味があるのです。
タイヤローテーションのやり方
これはラジアルタイヤ装着車の場合は、基本的には対角線上のタイヤ同士を入れ替えます。
昔はバイアスタイヤという物があり、そのタイヤの場合は確か対角線上ではなく、単純に前後を入れ替えるだけだったような気がします。
バイク用のタイヤがバイアスだったような気がします。
現在は車用ではバイアスタイヤは見かけません。
使用工具一覧
まず縁石に乗っているのがトルクレンチ
下の段の左から十字レンチ・車載ジャッキとクランク棒・タイヤレンチ
となります。
車載工具の収納場所
今回は殆どの車に乗っている「車載工具」でのやり方を説明します。
私は十字レンチを使っていますが、車載のレンチでも大丈夫です。
まず、車載工具の積載場所ですが、エブリィやNV100の場合は助手席側のサイドドアを開けましょう。
すると床下に車載ジャッキとかクランク棒、タイヤレンチが収納されていますので、取り出します。
スペアタイヤを下ろしましょう
作業に入る前にスペアタイヤを下ろす必要があります。
タイヤを対角線上で交換するという事は、同時にタイヤを2か所外すという事。
なので、どちらか1か所にスペアタイヤを装着しなければなりません。
そうしないと車を支えられませんので。
スペアタイヤは後ろの床下にあります。
床下を覗くと黄色いホイールに着いたタイヤがあります。
スペアタイヤのキャリアを支えているフックを緩めるにはこのボルトを回します。
因みにボルトサイズは19mm。ホイールナットと同じサイズです。
そうするとキャリアが下がってきて手でフックを外し、タイヤを下ろしましょう。
ジャッキアップをしよう
使うのは車載ジャッキ・クランク棒・タイヤレンチの3つ。
フロントのジャッキアップポイントはここ。
フロントタイヤの後ろ側、助手席ドアの下あたりにこういう切り欠きがあります。
ここにジャッキを掛けましょう。
変なところにジャッキを掛けると車体がゆがむ恐れがあります。
ホイールのナットを緩めてスペアタイヤにひとまず交換します。
ジャッキを下ろして、次は運転席側のリアタイヤを外します。
リアのジャッキアップポイントは、デフケースの軸の当たりに補強されている箇所があります。そこにジャッキを掛けます。
リアタイヤを外し、さっき外した助手席側のフロントタイヤと交換します。
そうしたら、再び助手席側フロントにジャッキを掛けてスペアタイヤを外して、リアに付いていたタイヤと交換。
運転席側フロントタイヤと助手席側リアタイヤも、これと同じように作業します。
それが終われば、ローテーションは完了です。
スペアタイヤを収納し、確実にフックがキャリアに掛かっていることを確認して、ボルトを締めましょう。
走行中に落下というのは避けなければなりませんので、お忘れなく。
ホイールナットの締め方
ホイールナットの締め方も基本的には対角線に締めていきます。
NV100は4穴なので簡単です。
上、下、右、左というような順番で締めればOK。
ホイールナットを締めるときは力任せに締めるのではなく、トルクレンチを使いましょう。
トルクレンチは規定トルクにセットしておくと、設定されたトルクが掛かると音で知らせてくれます。
力任せにやると、次にホイールを外すときにナットが緩まなかったりします。
なので、トルクレンチでトルクの管理をしておくと、ホイールが走行中に外れることもなく安全です。
軽自動車の場合、締め付けトルクは80nm~100nmです。
ついでなのでタイヤの空気圧のチェックもお忘れなく。
という感じでローテーションは作業する訳です。
これを自分でできるようになると、出先でのパンクでも自分でスペアタイヤに交換できます。
何しろ車載工具とスペアタイヤの場所が分かっていますので。
私は待つのが嫌いなので、自分でやります。
ではまた。